シナリオが未来を創る

オランダの視察先の中で、私が最も感銘を受けたのが、ロイヤル・ダッチ・シェル社です。
日本にも、子会社である昭和石油シェルのガソリンスタンドが、よく目に付きます。
 
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複数の未来を描く

シェルは、世界で最も売上の高い企業であり、同業ライバルのBPなどと比較しても明らかにグレートカンパニーです。
その現れの1つが、未来の予測方法にあると思います。
 
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企業に限らず個人も含めて、大多数の人たちが何かを予測しようとすると、1つの未来を描こうとします。
これを英語では、Forecastと言います。
 
しかしシェルはForecastの考え方を否定し、Scenarios (シナリオの複数形)を創る必要性を訴えています。これは、起こりうる2つ以上の未来を予測し、全ての可能性について分析をしておくということです。
 

国家の勢力図がエネルギー需要を変える

国レベルでいうと、世界はMountainの国家とOceanの国家に分けられます。Mountainsは中国やロシアのような独裁的トップダウンの国家を指し、Oceansは日本やイギリスのような合議や民衆の意見によって成り立つ国家を指します。
 
シェルは2年後の未来は、今起こっている大規模な社会問題の行方によってエネルギーも変化すると見ています。逆に5~15年後の未来は、各国の政治(Mountains なのか、Oceansなのか)によって、主要なエネルギーは変わると予測しています。20年後は、グローバル経済の行方に影響を受け、50年後は、食料や水、人口の増加程度を分析しながら、シナリオを作っています。
 
 
ミクロからマクロまで複数の可能性を考慮しながらエネルギー政策を実行するシェルは、石油が尽きてしまう未来に対しても、次の準備が整っています。
 
2025年以降、Moutainsが力を持つ社会では天然ガスが普及し、Oceansが支配する世界では石炭・石油が普及し続けるとしています。2070年以降のOceans世界では、主要エネルギーはソーラーに取って代わるようです。
 
 
国だけでなく、企業も個人も、Forecastに頼らず、Scenariosを重視する計画作りが重要だと感じます。
 
自社の内部環境を時流に合わせる最適な手段です。
私自身の将来プランも、Scenariosで立ててみたいと思います。
 

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