ハーレーダヴィッドソンに学ぶ企業理念を浸透させる方法

ハーレーダヴィッドソンは、110年を超える歴史を持っています。今では「同業他社が出展しているイベントには参加しない」という方針を掲げるほど、差別化され、熱狂的なファンに支持されています。同社の強みは、自由の追求を基軸にしたコト売りにあります。これは、昨日・一昨日の記事で書いたとおりです。
【ハーレー・ダヴィッドソンはなぜあれほどファンに愛されるのか】
【ハーレー・ダヴィッドソンが売上より大切にする指標】
 
しかし、これらの理念・方針を社内の底辺まで浸透させることは簡単ではありません。社歴の浅い人財は、企業の歴史や生い立ちを理解しきれていないからです。

チームリーダーが企業の語り部になる

ハーレー・ダヴィッドソンは、チームリーダーの役割を明確にしています。つまり「チームリーダーこそ、理念を共有する橋渡しの存在である」ということです。

ハーレー・ダヴィッドソンの歴史
 
いくら幹部が(会議などを通じて)理念の重要性を語ったとしても、普段接することの少ない人の言葉は、頭に残りません。幹部が何かを伝えたところで、社員の実行レベルまで見守ることができないからです。ゆえにハーレー・ダヴィッドソンは、その役割をチームリーダーに委譲しています。

チームリーダーは、いつもメンバーと仕事に取り組む存在です。彼らがメンバーの理念に対する理解度や落としこみ程度を把握し指導することで、会社が一体となって同じ方向に進んでいくことができます。

ネスレにも共通する「自社らしいらしい人財の昇進」

同じようなやり方で理念を浸透させている会社がスイスにあります。世界最大の食品メーカーであるネスレです。

ネスレ本社
 
昨年私がネスレの本社を訪れたとき、同社の人財登用制度について尋ねました。すると経営幹部の方から、次のような回答を得ることができました。
 
「ネスレはネスレらしい人財を昇進させる。営業が上手い社員には報酬を与えるが、昇進とはあまり関係がない。」
 
つまり営業成績の有無に関わらず、ネスレの理念を実践できている社員に役職を与える、ということです。
 

理念は人財をつくり、人財はブランドをつくる

ハーレー・ダヴィッドソンもネスレも、社員の評価に「理念を実践できているか」を社員の評価に加えています。企業にとって、理念の共有と求める人物像は、比例することを示唆しています。実際、日本の中小企業においても、「理念は掲げているが、社員に浸透させられていない」ところが大半です。それほど、理念の落とし込みは難しいのです。

しかしどの企業も、これに挑戦し続けなくてはいけません。なぜなら理念の共有こそ、自社に合った優秀な社員を作ることになり、それら人財は自社をブランドを高める貴重な存在になるからです。

理念は、会社を動かす最も基礎的な要素だといえます。

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