被害を残すという選択

群馬県嬬恋村に鬼押出し園という施設があります。ここでは、1783年に起きた浅間山の噴火によって流れ出た溶岩が風化した結果形成された奇勝を巡回することができます。
 
914fee6e
 
また嬬恋村の一帯には、木が茂る道路のそばに巨大な岩が点在しています。これも浅間山が噴火したときに溶岩が流れ出て、最終的に凝固したものです。噴火の凄まじさを感じます。
 

噴火被害を観光事業に

これら噴火の被害を観光事業化しようと考えたのは、西武グループの創業者である堤康次郎です。1919年にこの地を訪れたとき、軽井沢に近い立地を活かして観光開発に活かそうと思いついたそうです。

被害を回復させるのではなく、むしろ残して活かそうという逆張りの発想です。

私は最近、尾道市で海運倉庫をホテル施設や雑貨店の入った複合施設に改造した「ONOMICHI U2」や、ロンドンのショーディッチ地区で同じく海運倉庫を雑貨の総合施設に変えた「BOXPARK」を視察しました。

IMG_2800
 

DSC_0157

いずれにも共通して言えるのは、「壊そう・整備しなおそう」という大多数の発想に舵を切らず、「残して活かす」決断をしたことにあります。

大阪エリアで言えば、松屋町でも空堀商店街の古い町並みを保存しようとする動きが活性化しています。http://www.karahori-walker.com/

残すことは、壊すことよりメンテナンス費用がかかり手間もかかりますが、それが集客力になり地域活性化の原動力になっています。

これらは逆張りの発想で生まれ、残された遺跡の好事例だと思います。

  • Facebook
  • twitter
  • Hatena

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です