寄付の習慣を生み出す小売チェーン

イギリスは小売業界の激戦国

イギリスはターゲット別に各社が全国にチェーン展開を広げる
世界で最もスーパー激戦国の一つです。

自社ブランドにこだわるマークス&スペンサー、
王室御用達のハイエンド向けウェイトローズ、
労働者・中流階級向けに格安品揃えで人気のテスコ
どのスーパーに行っても各社の特徴が全面に出ています。

そんな中、
セインズベリーで興味深い取り組みを発見しました。

巨大小売店センズベリーとは

セインズベリーといえば、
テスコ、アスダに次いでイギリス第3位の規模を誇るスーパーです。

同社は内装が上品に仕上げられている割に、
商品の価格が安く中流階級の顧客に支持されています。

国際的な品揃えも人気で、
パスタやチーズの品揃えは他社を上回っています。

レジ後ろに置かれた寄付ボックス

先日セインズベリーで買い物をした後、
商品を袋に詰めていたら、
近くにオレンジ色の寄付ボックスが設置されていました。

セインズベリー寄付

“Food donation point”と書かれた箱の下には、
以下のような文言が続いていました。

「是非、地域の皆さんを手助けするために、缶やパック詰めされた食べ物をご寄付ください。」

セインズベリーと共同でこの活動を続けるFare Shareは、
ロンドンを中心に英国全土で貧困層向けに食べ物の支援を続けている団体です。
http://www.fareshare.org.uk/

意志に賛同した消費者は、
今買ったばかりの商品をそのまま寄付ボックスに入れて、
活動に協力をしていました。

セインズベリー寄付

寄付は習慣にすると議論の対象にならない

日本でよく震災が起きたときに、
誰かが多額の寄付をすると「善」か「偽善」かの議論が起きます。

寄付行為は私たちにとって、
ややハードルの高い特別な行いだと捉えられがちです。

しかしセインズベリーのこの活動は、
寄付を日常にある「買い物」の一環として溶け込ませ、
市民の習慣にしようとする心意気が読み取れます。

寄付行為のハードルが下がり私たちの習慣になると、
それは特別なことではなく議論の対象にもなりません。

日本で起こる賛否両論は、
慈善活動が根付いていない国の文化を表しています。

小さな良い習慣で地域をよくする

セインズベリーは全国に持つ規模という長所を活かし、
各地で小さな良い習慣をサポートする会社になっています。

店舗展開は大規模ですが、
一つ一つが地域に根ざした店になる経営努力をしています。

習慣は20日続けることで身につくと言われています。

普段の生活から、小さな良い習慣を身につけることが、
実りのある時間を過ごすきっかけになりそうです。

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