中国の進む地域開発と貧困削減

貧困者救済を表明した中国政府

一昨日、中国で全国人民代表大会(人民代)が開催されました。

李克強首相は政治活動報告の中で、
貧困問題が最も脆弱な部分だと訴え、
その解決に向けて一層の努力をすると表明しました。

今中国では、年間収入が5万円を下回る農民が4335万人いるそうです。
政府は今年度末までに1000万人以上の貧困者を救済することを目指して、
1兆4200億円の予算を計上しました。

こんなニュースを聞くと、未だ中国は発展途上だと思うかもしれませんが、
私は彼らの貧困対策は確実に前進していると思います。

農民の要望に本気で応える

昨秋、在籍中の英国開発学研究所(IDS)に中国社会科学院の研究者が来校されました。

彼の専門は地域開発で、
中国が今抱えている社会問題について教えてくれました。
その内容は、日本で聞いていた話と異なるものでした。

中国の政府機関は上から順に、
Central Government・National City・Provincial City・Province・Metropolitan City・Metropolitan・County City・County・Town・Village
と10つの階層に分かれています。

当然、下層部の役所は上層からの指示に逆らうことはできません。

しかし中央政府は方針を決めるにあたって、
農村部へ何十人もの役人を派遣し、
徹底的に現地インタビューや事前調査を行っています。

方針決定前は住民の不満だって聞きますし、要望も汲み取っています。
報道はされませんが、各地で頻繁にデモや裁判が行われているそうです。

思っていたより、民主化されている印象を持ちました。

アフリカビジネスが中国人の経済を支える

近年、中国のアフリカ進出が大きな問題になっています。

中国人は外国であっても、同国人ネットワークを使ってバリューチェーンを構築するため、
現地人の雇用拡大に繋がりにくく、価格競争力を活かして現地の商人を破産に追い込むケースが出ています。

ただ、それは彼らの経済力向上に大きく貢献しています。
アフリカに拠点を移す中国人がどんどん増えています

国際協力を通じて自国の食糧不足を補う

国際協力は戦略的で、多額の無償資金援助や大豆の食糧支援を実施する代わりに、
石油や魚介類・牛肉の優先的輸入を可能にしています。

国内でも’、農業に適した土地では、米や小麦を生産する農家に補助金を提供することで、
それらの自給率を90%にまで引き上げました。

一党独裁の政治体制は維持される一方で、
低所得者の保護を急速に強化しています。

中国人はますます豊かになっていく

もちろん、未だ不行き届きの地域はあるでしょう。
これだけ広大な土地を支配しているのだから仕方ありません。

しかし中国政府は国民の生活レベルを高めるために、
本気で貧困対策に取り組んでいます。

これから中国人は更に豊かになっていくと思います。
ビジネスチャンスは、都市部だけでなく地方部でも生まれるようになるでしょう。

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