映画『予告犯』が教えてくれた途上国支援の捉え方

生田斗真さんと戸田恵梨香さんが主演の映画『予告犯』を観ました。久しぶりに映画を観ましたが、スリリングな場面もあってとても面白かったです。
 

腎臓を売る人は、本当にいる

映画には、ネルソンというフィリピン人と日本人の間に生まれた少年が出てきます。彼は日本に来るため、自分の腎臓を売ってお金を得た、という話をします。これは実際にある話で、私も直接聞いたことがあります。

スモーキーマウンテンの暮らし

大学2年と3年の夏、私はフィリピンのトンドと呼ばれる地区でホームステイをしました。そのときの私は、途上国支援に興味を持っているものの現地のことを知らず、貧困とはどういうことか、を学びにスラムに入りました。

ここで働いている人々はスカーベンジャーとして、スモーキーマウンテンと呼ばれるゴミの山で換金可能なゴミを集めて生計を立てていると人が大勢います。良い職といっても、トライサイクル(3輪車)の運転手や、商店の店主といったところです。

格差・人との比較が生む欲求

彼らがいくら懸命に働こうと、1日200円~500円くらいしか稼げない世界です。でもフィリピンは経済格差が激しく、豊かな市民は月10万円のマンションで暮らしたりしています。
トンドの人たちにも、欲求があります。バイクを買いたい、i-Phoneが欲しい、出稼ぎに行きたい(フィリピンは労働人口の10%が出稼ぎをする)ということです。しかし現状で足掻いたところで、それだけの経済力はありません。

だから、この地区では腎臓の売買というビジネスが存在します。腎臓を提供すると、30万円ほど貰えるので、そのお金で物欲を満たしたり、海外に行ったりすると聞きました。

同情はできないから、援助を通じて貢献する

私はトンドで計5週間ホームステイをしました。スモーキーマウンテンで、毎日朝7時半~夕方まで働き、彼らの心情を理解しようと努めました。しかし私には日本という帰る場所があり、やはり同情できるほど、スラムの生活に溶け込むことはできませんでした。

日本人の格差は、フィリピンのそれと比べると僅かなものです。途上国支援というのは、最底辺の暮らしを送る人たちが、人並みに生きるサポートをするためにあるものだと思っています。そういう意味で、国連やJICAは有意義だと感じます。

まとめ

何気なく映画を観ていただけでしたが、関心のある分野には目が動き・頭が働きますね。どんなところからでも、学ぶことができます。

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