ロバートチェンバースに学ぶ参加型開発

IDSといえばロバートチェンバース

サセックス大学開発学研究所

サセックス大学開発学研究所(IDS)に所属する有名な研究者といえば、
ロバートチェンバースです。

参加型開発や持続的生計アプローチを提唱しはじめた開発学の世界的権威で、
それらは国際機関のプロジェクト枠組みや手法となって、
今途上国の現場で適用されています。

月に一度のワークショップ

ロバートチェンバース

ロバートチェンバースは月に一度のペースで、
週末にワークショップを開催してくれます。
通常9時から17時までの長丁場です。

これはIDS内で実施されるものの、
開発学に興味を持つ学生であれば、
サセックス大学本体からの参加も認められていて、
多い時で80名ほどの学生が集まります。

私は全講義のなかで、このワークショップを一番楽しみにしています。

中身より講義の進め方

ロバートチェンバース

私がこのワークショップで学んでいることは、
ロバートチェンバースの講義の進め方です。

毎回あるテーマ(貧困、参加型開発、などなど)に沿って、
ワークショップが実施されるのですが、
講義自体が「参加型」で、
途上国の現場でそのまま活かせる要素が山ほど含まれています。

知識を習得することは大切ですが、
何より彼の講義形式は実務的で、
これこそ参加型開発をうまく運ぶためのファシリテーションだと感じさせられます。

このワークショップこそIDSの大きな強みだと思います。

ロバートチェンバースの人間的魅力に学ぶ

ロバートチェンバース

彼は世界的な開発学者でありながら、
とても謙虚で低姿勢を貫いています。

その姿を拝見していると、
開発に携わる人間は学問的知識の前に、
人間的な魅力を備えておかなくてはいけないと感じます。

先日のワークショップで、
高齢のため椅子に座って話をしようとしたロバートチェンバースは次のように言いました。

「今から椅子に座って喋るけど、決して私があなた方よりHigh Levelだというわけではないから、
気を悪くしないで」

とてもユーモアのあるフレーズだなと思いました。

誰とでも同じ目線で仕事ができるか

ネパール農村

私はこのワークショップを通じて、
「誰とでも同じ目線で仕事ができるか」を問われている気がします。

例えば開発が遅れた農村部でプロジェクトを遂行するとき、
その成功可否は、村民と同じ立場で物事を見て寄り添えるかが、
知識以上に大切な要素だと思います。

ロバートチェンバースはその姿勢を自ら示し、
後進の育成に努めているのだと感じました。

講義以外のところで吸収できる学びがあることは、
とても幸せなことだと思います。

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